日本の政治の最大の欠点は、政策中心の政治が行われていないことです。
美辞麗句を並べただけの公約が横行し、本当にその政治家が政策実現のために活動してきたかどうかが不明確ではないでしょうか。
こんな状況を打破するために現れたのが「マニフェスト政治」です。〈マニフェストの語源は、ラテン語で「明示する」という意味で「政権公約」とも訳されます。〉
ここ数年、国政選挙でも地方の知事・市長選挙でもマニフェストを掲げることが定着してきました。
私はこれまで「ローカル・マニフェスト推進地方議員連盟」に加入し、早稲田大学名誉教授、北川正恭(元三重県知事)氏のご指導の元、二元代表制のもとにおけるマニフェストについての議論を深め、経験の共有と蓄積を進めることで、政策を軸とした議会活動へと発展するべく、勉強させていただきました。
住民に密着した議員によって構成される議会がルールを定め、そのルールに基づき首長が行政運営を行い、その過程と結果をあらためて議会がチェックをする。これが二元代表制の本来の姿であると思います。この姿に近づけるためには、議員活動・議会活動のあり方も大きく変わる必要があります。
地方議会は、基本構想を決定できます。地方議会は、予算を決定できます。地方議会は、条例を制定できます。
議会が地方政府のルールをつくり、そのルールの上で首長が執行する。
二元代表制の政治システムにおけるマニフェスト運動は、地方においてこそ切り開いていかなければなりません。
まさに、私たち地方議会議員自らが、新たな議会の役割を認識し、自らの存在価値を高めるための努力をし、生活者起点の議会の構築を成し遂げなければ、真に有権者の負託に応えることにはならないのではないかと思います。
▶2008年「マニフェスト選挙を戦って」
▶マニフェスト通信簿はこちらから
*上記目標数値は、4年間の活動による数値です。