■質問事件 質問要旨

【行政問題】

(仮称)まちなかAEDステーション事業について
AEDの需要が求められている中で、コンビニエンスストアにAEDを設置する「まちなかAEDステーシ事業」が注目されている。当市に於いても、同事業を導入するべきと考えるが、見解を伺いたい。

【観光問題】

ほっき丼の売り上げ状況について
先般、ほっき丼の平成26年度の売り上げが約18%減少したと報じられたが、以下について伺いたい。
①ここ3年間のほっき丼の売り上げ推移について
②売り上げ減少の検証について
③売上減少に対する今後の対応について

【教育問題】

1、三沢市小学校社会科副読本について
本年3月31日に小学校社会科副読本が11年ぶりに改正、発行されました。今後の副読本の活用について伺いたい。
2、三沢市の採用している教科書について
当市の小中学校で使用している教科書を図書館に置くことによって、市民の教育への関心を高めることに繋がると思うが、見解を伺いたい。
3、キャリア教育について
近年、キャリア教育の重要性が認められる中、「職場参観日」を実施する自治体並びに企業が増えて来ている。
当市に於いても、同事業を実施するべきと考えるが、見解を伺いたい。

■平成二十七年第三回定例会 一般質問(原稿) 九月十一日(金)

8番、「みさわ未来」の太田博之でございます。

それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。

初めに行政問題、「(仮称)まちなかAEDステーション事業」について伺います。

全国的にAED、いわゆる自動対外式除細動器でありますが、  この機器については、既にご存知の方も多いと思いますが、簡単に申し上げると、止まった心臓を電気ショックによって再び動かしてくれる装置でございます。

さて、AEDについては、これまでも一般質問に於いて、何度も取り上げて参りました。お陰さまで、市、当局は勿論、三沢市消防本部のご理解の下、AEDが市内各所で設置されるようになりました。

平成27年9月2日現在、三沢市に於いてAEDの設置箇所を消防本部警防課へ確認したところ、市内全小中学校をはじめ、公共施設に68箇所。民間施設に76箇所。合計144箇所にAEDが設置されております。

また、市内でAEDの普及、活用を促進するため、本体の設置場所を示す、ステッカーや看板を、不特定多数の目に触れやすい個所へ設置するよう、各事業所等へ依頼するなど、市HPや協力依頼チラシを作成するなどして、市民の「万が一」に備え、日々ご尽力をいただいております。

さらには、「AED講習会」を年間約50回~60回開催するなど、各救命講習を通じて、市民の命を守る活動を昼夜を問わず、継続して行っていただいております。

しかし、事故や心肺停止などは、いつ起こるか分かりません。  とりわけ、夜間に発生した際には、目の前にAEDの設置看板があったとしても、営業時間以外は、使用したくても出来ないのが現状であります。

もし、家族や友人が、いや第三者も含め、その様なことで命を落とすことが、あったとしたら、これほど悔しいことはありません。

何をいわんや!

市内144箇所に設置されているAEDのほとんどが、夜間では使用できない状況に在るのです。

そこで、今回は24時間営業のコンビニエンスストアにAEDを配置する「(仮称)まちなかAEDステーション事業」を提案するものであります。

この事業は、既に千葉県船橋市が全国に先駆けて実施しており、市内に多数存在するコンビニエンスストアに、AEDを設置することにより、市民による「心肺蘇生」の機会が拡大し、更なる救命率の向上が期待されています。

とにかく、できるだけ早くAEDを使用することが救命につながります。日本心臓財団の報告によると、心肺停止後、5分以内でのAED使用で、社会復帰率は67%という数字も示されています。

そうした中、本県に於いても、先月、平川市に於いて、市内の2社のコンビニエンスストア4店舗とAED設置に関する協定を結んでおり、この9月1日より利用が始まっております。また今月末には他社4店舗とも締結することになっています。

そこでお伺いいたします。

当市においても、この「(仮称)まちなかAEDステーション事業」を実施するべきと考えますが当局の見解を伺います。

次に観光問題、「ほっき丼」の売上状況について伺います。

今年の5月、東奥日報紙に「三沢ほっき丼売上最低」という見出しが、三沢市民の目に留まりました。

記事によると、三沢市のご当地グルメである「ほっき丼」の売り上げが、2008年度の初年度は、販売総額約1,857万円だったものが、年々減少傾向にあり、昨年度の販売総額は約1,031万円に落ち込んだというショッキングな内容でした。

また、他の報道機関では、昨年度と比較し約18%も売り上げがダウンしているとの報道もされたところであります。

これまで、三沢市としても、ご当地グルメとして「ほっき丼」のPR等に力を入れて来たところでありますが、この報道を受け以下の3点について伺います。

1点目、ここ3年間の「ほっき丼」の売上の推移について伺います。

2点目、売り上げの減少に対して、市として、どの様な検証を行ったのか伺います。

3点目、売上減少による今後の対応、対策について伺います。

それでは、最後に教育問題について伺います。

教育問題の1点目は、三沢市小学校社会教育副読本についてで あります。

本年、3月31日に小学校社会教育副読本が11年ぶりに改訂、発行されました。これまでの副読本については、私が、平成25年第1回定例会で、「基地との共存共栄」を標榜する三沢市にとって基地の記述が、ほとんど無いことは如何なものかと、改訂を求めていた事案でありましたが、市教育委員会のご理解をいただき、この度、新たに発行された事は、当市の子ども達へ、三沢市の成り立ちを正しく知っていただくと共に、三沢の伝統や文化を学ぶ、誠に有意義なことだと感じております。

この場をお借りして、市教育委員会は基より、編集に携わっていただいた、編集委員会の冨田敦委員長先生はじめ、関係者の皆さまへ心より感謝と敬意を表したいと思います。

さて、新しい副読本については、内容も多岐に亘り充実しており、ボリュームも増しております。

そこで、「ふと」

これだけのボリュームのある副読本が、限られた時間の中、今後どの様な授業で活用されるのか心配になりました。

そこでお伺いいたします。

新しく改訂された、三沢市小学校社会科副読本の今後の活用についています。

次に、教育問題の2点目は、三沢市の採用している小中学校の教科書についてであります。

先ほど質問した、副読本にも関わることですが、以前、一般質問に於いて、中学校の社会科の教科書、「新しい社会 公民」の教科書を取り上げたことがありました。

今回、副読本が新しく発行されたことで、今、当市の子ども達が、一体どの様な教科書を使って学んでいるのか大変興味が湧いたので、先日、久しぶりに三沢市の図書館へ行って参りました。

受付で、「三沢市の教科書は置いていますでしょうか?」と尋ねたところ、置いていないとの事でありました。

そこで、お伺いいたします。

図書館へ、市の教科書コーナーを設けて、市民の方がいつでも閲覧できるようにしたら如何でしょか?

保護者だけでなく、市民の方々が、今の子ども達が、それぞれの学年で、どの様な教科書を使用して勉強しているかを、知ることは、市民の教育への関心を高めることに繋がるのではないでしょうか?

さらに、兄弟のいないご家庭にとって、進級する際の参考になるとも思うのであります。

市教育員会のご見解をお伺いいたします。

次に、教育問題の3点目は、キャリア教育についてであります。

近年、キャリア教育の重要性が認められつつある中、県教育庁の推奨する「職場参観日」について伺います。

この事業は、地域の子どもたちを職場に招き、親や身近な大人の働く姿に、接する取り組みを実施することによって、家庭や身近な地域で、「働くこと・生きること」について、考える機会をつくっていくものです。

働く大人の姿を見せたり、将来の「夢」や「仕事」について、親子で会話をしたりすることは、子どもの自立の第一歩となる大切な経験になります。

現在、青森県庁がキャリア教育の先頭に立って、5年連続で実施しているほか、県内の企業30社以上で受け入れられている事業でもあります。

当市に於いては、住友化学三沢工場でも実施され、参加した子どもたちはもちろん、実施した企業の従業員のモチベーションを上げる効果があると、各社に大変好評をいただいております。

また、今年8月にはむつ市でも実施されております。

当市に於いては、各学校で、「職場体験」や、市教育委員会が主催する「ゆめ実現推進事業」を継続的に行い、キャリア教育の成果も挙げている事は承知をしております。

しかし、「先ず魁より始めよ」の言葉ではありませんが、三沢市役所で「職場参加日」を実施するべきと考えますが、市教育委員会のご見解をお伺いいたします。

以上で、壇上からの、私の一般質問を終わります。

【答弁の内容】

○市長(種市一正君)

行政問題の(仮称)まちなかAEDステーション事業についてお答え致します。

AED設置等に関する一般質問は、平成17年第1回定例会から、数回にわたり太田議員や春日議員からご質問をいただいておりますが、現在、当市では、市内全小・中学校、スポーツ施設、文化施設、医療機関、商業施設等、市民の方々が多く利用する施設144ヶ所にAEDが設置されており、施設等を利用する方々の安全・安心に役立っております。

また、昨年8月に、市内のスーパー駐車場で意識のない状態で倒れていた男性をAEDと人工呼吸を施すなどした連携が功を奏し、搬送中の救急車内で、自発呼吸を取り戻し、その後、ドクターヘリで八戸市民病院に運ばれ一命を取り留めたという事例もございます。

ご質問のコンビニエンスストアにAEDを設置することにつきましては、これまで民間事業者は、独自で設置していただいているところであります。

しかし、昨今、「まちなかAEDステーション事業」として、AEDの設置を希望するコンビニエンスストアに対して自治体が設置している例もあります。これは、24時間営業というコンビニエンスストアの特殊性が他の民間事業者にない利用価値の高いメリットを持っているためであると思われます。

従いまして、AEDステーション事業の導入につきましては、今後、コンビニエンスストア事業者に対して、AED設置についての実態調査を行ない、設置希望状況等の把握をした上で、検討して参りたいと考えております。

以上でございます。

○経済部長(山本優君)

観光問題の、ほっき丼の売り上げ状況についてお答えいたします。

「三沢ほっき丼」は、毎年12月1日から3月末までの4カ月間、三沢沖で獲れる「ほっき貝」を市内飲食店がそれぞれ創意工夫を凝らして調理し提供している三沢の名物料理であります。参加提供店のご協力をいただきながら、市民はもとより、市外、県外の方々に対する地場産品「ほっき貝」のPRのほか、冬季における観光の誘客や地産地消による地域経済活性化を目指して、平成20年度から毎年度継続してきております。

ご質問の第1点目、ここ3年間における「三沢ほっき丼」の売り上げ推移についてお答えいたします。

市では、その年度の販売が終わった4月の時点で、全ての提供店に対して月ごとの販売総数、市内からの来客数、市外からの来客数、その他意見についてアンケート調査を行っております。その結果によりますと、販売食数では、平成24年度は11,874食、平成25年度は12,321食、  平成26年度は10,157食となっており、平成26年度は対前年度比で約18%の減となっております。

ご質問の第2点目、売り上げ減少の検証についてでありますが、平成25年度が提供店32店舗であったのに対し、平成26年度は2店舗が新規加入したものの、4店舗が撤退した結果、2店舗減少の30店舗となりました。撤退した4店舗は、全て休日の昼食時にも提供していた店であり、このことが売り上げ数減少の大きな要因の一つとなっております。

さらには、平成26年度のアンケート結果をもとに検証したところ、これまで販売食数の調査については「三沢ほっき丼」に限定して行っておりましたが、各提供店では「三沢ほっき丼」以外にも各種ほっき料理を提供しており、「三沢ほっき丼」のPRによりまして、旬の食材としてほっき貝が注目され、他の各種ほっき料理へ嗜好が向いてきているとの提供店情報も寄せられております。

このことから、今後は、これまで把握してきた「三沢ほっき丼」の提供食数に加え、提供店にご協力をいただきながら、さらなる効果検証のための指標データとして、ほっき貝の仕入数量の統計をとるなど、先般報道されたような動向分析の確証を得る意味でも、「三沢ほっき丼」を含めた各種ほっき料理によるほっき貝の消費量調査によりまして、事業効果検証を行って参りたいと考えております。

ご質問の第3点目、売り上げ減少に対する今後の対応について、お答えいたします。

まず、「三沢ほっき丼」にかかる今後の対応といたしましては、市内飲食店への新規事業参加を呼びかけ、特にほっき丼の需要が見込める休日の昼食時に提供可能な店舗の参加を促すとともに、観光客のニーズに対して、多様な価格帯のラインナップを開発することで、選ぶ楽しみと満足度の向上につながるようなメニューの提供を各店舗に働きかけ、より高い経済効果も見込めるようにして参りたいと考えております。

また、市及び観光協会のホームページで、各提供店の「三沢ほっき丼」のほか、様々なほっき料理を紹介していきたいと考えております。

さらには今年度、「地産地消フェア」を12月初旬に開催予定であり、12月1日のほっき漁解禁を捉えたかたちで、提供期間の早い時期から「三沢ほっき丼」並びに各種ほっき料理のPR効果を上げて参りたいと考えております。

市といたしましては、「三沢ほっき丼」を旗印として様々なほっき料理を楽しんでいただくことにより、市内外の方々に「ほっき貝」という地場産品を広く認知いただきながら、飲食店・漁業者の所得向上のほか、冬季観光誘客による地域経済活性化を図って参りたいと考えております。

以上でございます。

○教育部長(中村憲一君)

教育問題の1点目「三沢市小学校社会科副読本」についてお答えいたします。

本年3月31日、関係各位の皆様の御支援・御協力のもと、11年ぶりに「三沢市小学校社会科副読本」が改訂、

発行されました。

小学校社会科副読本は、小学校学習指導要領解説社会編に記載されている小学校3学年・4学年社会科の学習内容を三沢市の実態に即して児童が学ぶために作成されたものであります。

今回の改訂では、「小学校社会科副読本」としての内容のほかに、三沢市の歴史や伝統・文化などの内容も取り上げた、「三沢市郷土資料 基地とともに歩む三沢市」のページを設け、「地域に対する理解を深める副読本」という意味をもたせた内容で構成してあります。

市内全小学校での活用状況は、主として社会科副読本を用いて授業を展開しており、大変よく活用されている状況であります。

次に、限られた時間の中で、ボリュームが増えた副読本を今後、どのように活用していくかについてお答えいたします。

小学校学習指導要領解説社会編に記載されている小学校3学年・4学年社会科の学習内容については、この副読本を社会科の授業の中で主として活用し、必要に応じて教科書と併用して活用していきます。

また、「郷土をひらく」の単元では、6つの事例を紹介していますが、その中から2つか3つを社会科の授業で学習し、残った事例については、6学年の歴史学習や「総合的な学習の時間」の資料としてあるいは、「道徳」の題材として活用できるよう構成されています。

今回の改訂で増設された「三沢市郷土資料 基地ととも

に歩む三沢市」において、例えば、『国際交流や基地との交流』については、「総合的な学習の時間」の資料や学級活動での題材として、また、『米軍三沢基地と自衛隊』については、6学年の歴史学習の資料として、『これからの三沢市』については、6学年の政治学習の資料として、活用することとしています。

このように、今回改定された「三沢市小学校社会科副読本」は、3学年・4学年社会科の学習用図書として確実に活用されることのみならず、6学年までの教科指導及び「特別活動」等に活用することができるものとなっております。

今回の副読本は、三沢市をよく知り、その情報を世界に向けて発信するとともに、郷土を愛する心をもった児童の育成にも役立つものと考えております。

以上でございます。

○教育長(吉田健君)

教育問題の第2点目「三沢市の採用している教科書」について、お答えいたします。

ご指摘のように、三沢市で使用している教科書を図書館に置き、市民がいつでも閲覧できる環境づくりは、大変有意義なことであると捉えております。教科書は、「教科指導のための主たる教材」として、児童生徒の教育に極めて重要な役割を果たしているものであります。教育問題の第二点目「三沢市の採用している教科書」について、お答えいたします。

これまでは、教育委員会会議室と教育相談センターの二箇所で保管し、それらを活用しておりました。

今後においては、小中学校で使用されている教科書を保護者や市民に閲覧していただき、学校教育や学習内容に対して広く市民の関心に応えていくことは重要なことでありますので、図書館への配置を進めて参りたいと考えております。

以上でございます。

教育問題の第3点目、キャリア教育についてお答えします。

教育の現場においては、変化の激しい社会を生き抜くことができる子どもの育成が必要であり、当市としても社会的・職業的自立に向けて必要な能力や態度を身に付けさせるキャリア教育の推進に努めております。

教育委員会といたしましては、平成22年度から小中学生に対し「ゆめ実現推進事業」を実施し、多様な職業の代表の皆様から講演を頂くことで、仕事の価値観の醸成や、目標をもって学ぶ子どもの育成を目指してきたところであります。

ご質問の「職場参観日」については、『あおもりで「生きる・働く」を学ぶキャリア教育実践事業』として青森県が実施している一つの取り組みであり、各企業が自社に勤める社員の子どもを職場に招き、子どもたちが保護者の仕事を見学したり体験することにより、最も身近な大人である保護者の働く姿を通じて「生きることや働くこと」について、家庭で考えるための機会を提供するものと捉えています。

三沢市としては、各学校で行う「職場体験」、教育委員会で行っている「ゆめ実現推進事業」と併せて、市役所も含めた各企業での「職場参観日」の実施について、検討して参りたいと考えております。

以上でございます。